世界中のプロジェクト活動
ベトナムとカンボジアでのプロジェクト
ドイツ国際平和村は、ベトナムで、現地プロジェクト活動の経験を積んできました。現在では、ベトナムの人々の手によってプロジェクトが運営されていますが、現地プロジェクト活動として、11ヶ所の病院やリハビリセンターのような施設を建築しました。また、100ヶ所以上の基礎健康診療所があり、現在、ベトナムの健康保健システムにおいて重要な役割を果たしています。
基礎健康診療所を建築するプロジェクトは、カンボジアでも進められていきました。医療供給の整っていない地方の貧困に苦しむ人々は、現在までに建設されたカンボジア各地にある28ヶ所(2017年1月現在)の基礎健康診療所において、基礎的な医療を受けることができます。
さらに、結核センターも設立しました。また、チューリンゲン・カンボジア協会と協力し、目の不自由な青年たち、障がいを持つ青年たちのための学校「COMPED-HOME」も支援しています。この学校では若者たちに、主に、この国で重要な農業の分野における知識や技術を伝えています。2014年に運営を開始したラメアス ヘック州の助産院と小児病院では、2015年内に合計855人の子どもと130人の女性に入院治療を行うことができました。そして、538人の子どもがこの病院にて生まれました。
中央アジアでのプロジェクト
中央アジアで順調に進んでいるのは、口唇口蓋裂症治療プロジェクトからはじまったウズベキスタンでのプロジェクトです。ドイツ国際平和村はこのプロジェクトを推進し、資金面の支援を行っています。
現在では、現地パートナーと協力して、類似した2件のプロジェクトも進めています。それは、整形外科と形成外科の手術プロジェクトです。2015年1月から12月の間に、上記の計3件のプロジェクトによって、407人の子どもたちが治療を受けることができました。
さらに、心臓に疾患を抱えた子どもたちに、ウズベキスタンまたはインドでの手術を提供するプロジェクトも開始しました。30万アメリカドルで、175人の心臓疾患を抱えた子どもたちを支援することができます。最初の5人がすでに2016年1月に手術を受けました。
アルメニアでの現地プロジェクトも順調に展開しています。現地パートナー団体(アルメニア子ども基金)によるリハビリセンターでの活動は、以前は小規模でしたが、現在は広範囲にわたって行われています。例えば、言語聴覚療法、自閉症の子どもたちへの支援、理学療法、水中運動療法、ダンスを通してのセラピーや授業、訪問リハビリなど、多種多様のリハビリやセラピーがこのセンターにて提供されています。2015年、ドイツ国際平和村は、水中運動療法を拡張するために、セラピー用プール設置の費用を援助しました。
アフガニスタンでのプロジェクト
ドイツ国際平和村は、アフガニスタン現地パートナーと協力して、カブール子ども病院を設立しました。現在、個人の所有となっていますが、病院経営は続けられています。
「マラストゥーン―平和のための共同体」という活動にも、ドイツ国際平和村は協力し、支援しています。 障がいをもった人々や身寄りのない人々のために「家」を提供し、仕事の機会も提供しています。
カブール平和村の施設が、現地パートナーであるアフガニスタン赤新月社が所有する総合病院となりました。
„German Medical Service“ (GMS)という援助団体の井戸構築プロジェクトを支援し、現在まで2ヶ所の井戸を掘りました。また、貧困家庭の暖房設備を整える活動の資金援助をしました。加えて、この援助団体のカブールにおいての援助活動を支援するため、緊急に必要な医療機器をサポートしました。
ドイツ国際平和村のアフガニスタンでの活動報告(2018年10月発行)は、こちらから。
スリランカでのプロジェクト
ドイツ国際平和村の平和教育部門が行っているような活動を、スリランカのナタンディア平和村にて行っています。1996年の末、連邦経済開発協力省からの支援で、整形外科用品製作所が開設されました。残念ながら、この施設の活動は休止となり、ドイツ国際平和村は、政府からの助成金を返金しなければなりませんでした。
2004年12月のスリランカでの津波被害の後、上記の施設の建物は、異文化間交流イベントを開催する出会いの場に生まれ変わりました。年に数回、この「ナタンディア平和村」では、シンハラ人とタミル人、そしてモスリムの子どもたちが交流しています。親や祖父母の世代にある偏見を取り除くことを目的にしています。2016年、このプロジェクトは、スリランカの現地パートナー団体に運営が任されることになりましたが、ドイツ国際平和村は必要な際には、資金援助をする予定です。