イスラエル・パレスチナ情勢

Friedensdorf International(ドイツ国際平和村)の声明

ドイツ国際平和村も多くの人々と同じく、イスラエル・パレスチナ間での状況を目にし、人間が起こすその残忍さ、怒り、不安、苦しみなどの感情、そして、その理不尽さに愕然としています。なぜ、何の罪もない子どもたちや若者が傷つけられ、殺されなければならないのでしょう?なぜ、一般の人々が人間の盾として利用されなければならないのでしょう?避難する人々も、残る人々も、なぜ日常を奪われなければならないのでしょう?

ドイツ国際平和村は、1967年、6日間戦争(第3次中東戦争)がきっかけで設立されました。2014年には、ガザ地区からケガを抱えた子どもたちを受け入れましたが、今回の状況が当時を思い出させました。

ドイツ国際平和村は、子どもたちを支援する人道援助団体として、政治的、宗教的、イデオロギー的にどちら側でもありません。私たちは、唯一子どもたちの側にいます。子どもたちが、残虐さや苦難に遭遇することなく、子どもらしく、安全の中で生き、孤児にならなくてすむことを願います。それらは、世界中の全ての子どもたちが持つべき権利です。

ドイツ国際平和村の子どもたちが生活する施設では、文化背景の異なる様々な国々の子どもたちが出会います。ここが理想郷であるとはいいません。もちろん、怒りや喧嘩は存在します。私たちは、暴力なしに解決する方法を子どもたちとともに探る努力をしています。私たちが伝えたいと思っていることを、自ら実行するよう努めています。

ドイツ国際平和村は出会いの場です。ケガや病気を抱えた子どもたちが、ここで出会います。常勤スタッフやボランティアスタッフ、訪問者たちが出会います。ドイツ国際平和村平和教育部のスタッフは、訪問グループに同行し、この「出会い」の機会を提供しています。そして、同じ考えや感情、信条、意志をもつ「私たち」ではなく、考えや感情、信条や意志が異なる中で、リスペクトと寛容を持ち受け入れることができる「私たち」を築いていこうとしています。人を殴るために手を挙げるのではなく、握手をするために手を出す人々が増えていくことを目指しています。

イスラエル・パレスチナ紛争は、長い歴史を持ち、感情的で複雑化しています。解決を見出すことは難しく、険しい道のりです。しかしながら、その努力はなされるべきです。双方が、武器を持ってではなく言葉で出会うことを望みます。世界中の人が納得する解決が見つかることを願います。世界中の人が「生きる」ことのできる解決法です。死者が1人だとしても、避難民が1人だとしても、その被害は大きすぎます。ドイツ国際平和村はその1人が存在しなくて済む解決方法を促進します。

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