アフガニスタンでの豪雨による洪水の影響

アフガニスタンでの豪雨で食糧不足が加速

アフガニスタンでは、先月の洪水により、３０人以上の人々が亡くなり、何十人もの人々が行方不明中です。アフガニスタンの多くの州では、死亡・負傷者を出すだけでなく、自然災害の影響が出ています。ドイツ国際平和村のアフガニスタン現地パートナー「アフガニスタン赤新月社」は、現在５州にて活動し、災害の被害を受けた人々へテントを提供しました。１００以上もの家族が一夜にして家をなくし、子どもたちとともに屋根のないところか、テントで生活しています。すでに日々空腹を抱えて過ごしていた人々にとって、今はもう何もありません。

アフガニスタンは、気候変動の影響を最も受けている国の一つです。次々に自然災害が起こっています。加えて、数年来干ばつに見舞われ、危機的な食糧不足が危惧されています。アフガニスタンの子どもたちを取り巻く環境は過酷です。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、約３２０万人の子どもが重度、やや重度の栄養不足に陥っています。国連世界食糧計画（WFP）は７月、アフガニスタンの栄養危機による影響は頂点に達したと警告しています。

アフガニスタン援助は継続しなければなりません。多くの州での緊急事態を少しでも和らげるため、ドイツ国際平和村は生存に重要な食糧を定期的に支援しています。この国の子どもたちの健康と発達の基礎に貢献します。最近では、６月に食糧品セット３０００セットを資金援助し、現地パートナーが、バルフ、ナンガルハール、クナル、ヘルマンド、カンダハールで分配しました。今回、人里離れた小さな村々にも食糧物資を届けることができました。しかしながら、アフガニスタン全体の必要食糧の一部を補うことしかできていません。まだまだ支援を必要としている人々が存在します。現地では、まったく食糧を手にすることができない家族があると、パートナーは報告しています。