アフガニスタンへの援助活動

コロナ・パンデミック発生以来、延期していたアフガニスタンの子どもたちへのドイツでの治療支援を再開!

2021年11月4日(木)、84回目となるアフガニスタンへの援助のため、ドイツ国際平和村のチャーター機がデュッセルドルフ空港を飛び立ちました。このチャーター機で、ドイツでの治療を終えた子どもたちが、家族の待つアフガニスタンへと帰国することができました。また、11月5日(金)にはその復路便で、病気やケガを抱えた子どもたち27人が渡独し、ドイツで治療を受ける予定です。

2020年2月以降、コロナ・パンデミックの影響で、通常実施している形でのアフガニスタンへの援助飛行が実施不可能で、子どもたちをアフガニスタンからドイツへ受け入れることができませんでした。このたび、延期していた受け入れをようやく再開できたのです。

アフガニスタンへ向かったチャーター機には、緊急に必要とされている医療援助物資に加え、冬用の衣類や生活必需品も載せました。アフガニスタンには今後、多くの国民にとって、大変厳しい冬が訪れます。国連食糧農業機関と国連世界食糧計画によると、アフガニスタンの約230万人の人々が十分な食糧を手に入れることができないと予測しています。アフガニスタンの人々の生活環境は、過去数か月で劇的に過酷になっています。「ドイツ国際平和村のアフガニスタン現地パートナー団体は、食料品の価格が高騰し、お給料が通常通りに支払われていないと報告しています。マイナス20度近くにもなるこれからの冬に向けて、今回の援助飛行で援助物資を届けることは、大変重要です。」と、ドイツ国際平和村スタッフ、クラウディア・ペップミュラーが説明します。

2021年8月の第2週目に、現地パートナー団体とともに、ドイツでの治療を必要としている子どもたちと面会するため、ドイツ国際平和村スタッフはカブールに現地入りしました。ドイツにて治療を受けることが決まった子どもたちは、8月末の援助飛行でドイツへ来る予定でした。ただ、タリバンが首都カブールに急速に進攻し、現地入りしていたドイツ国際平和村スタッフは、ドイツ政府の避難機でアフガニスタンを出国せざるを得なくなりましたこのアフガニスタンの政権交代により、8月末に予定していた援助飛行は、無期延期となりましたが、11月にようやく延期していた援助飛行を実施できることになりました。ドイツ国際平和村は、2021年8月のアフガニスタン政権交代後、人道援助を行うためにアフガニスタン入りできた数少ない団体の一つです。

「アフガニスタンの新政権も、ドイツ国際平和村の援助再開を承認しました。」とドイツ国際平和村代表、ビルギット・シュティフターが言います。ドイツ国際平和村は、政治的に中立で、どの政党にも属さず活動しています。1996年から2001年のタリバン政権下でも、援助活動を継続して行っていました。「アフガニスタンでは、現地パートナー団体の赤新月社と協力して活動を行っています。パートナー団体は、私たちを信頼してくれ、また私たちが子どもたちを必ず帰国させることも知っています。この信頼関係があるからこそ、何十年も実のある活動を行うことができています。」と、ビルギット・シュティフターが付け加えます。

今回治療のために渡独した子どもたちの多くは、治療がなされなければ敗血症を引き起こしたり、死に至ることもある骨髄炎を抱えています。また、重度のやけどを負った子どもたちもいます。やけどを負ってから、長い時間が経過している子どももいます。適切に治癒しない傷は、身体の部位の可動域を制限し、彼らの生活の質に影響を及ぼします。重い症状を抱えた子どもたちは、現地で援助飛行が実施されるのを辛抱強く待っていたのです。「これらの症状をアフガニスタンで治療することは、ドイツ国際平和村がアフガニスタンへ援助を始めた34年前から変わらず困難です。この国の医療インフラは、壊滅的になりつつあります。医療物資が不足し、アフガニスタンの医師たちは極限状態にあります。そのような中、今年中にこの27人の子どもたちを治療のためドイツ受け入れられ、ほっとしています。」とシュティフターが語ります。カブールにチャーター機が到着した際、今回の援助飛行がいつもと違うことが明らかでした。アフガニスタン赤新月社のパートナーは、通常の援助飛行のように、滑走路にて待機することができたのですが、彼らの緊張感が強く伝わってきました。「無事に今回の援助飛行を遂行することができ、安堵しています。どの関係者にとっても特別な状況でした。」と援助飛行に同行したペップミュラーが語ります。

今回の援助飛行の費用は、バイエルン慈善公共放送(Sternstunden e.V.)の支援を受けました。エッセン大学病院は、今回も子どもたちのためにコロナ検査に協力くださいました。ドイツ・バイエルン赤十字、オーバーハウゼン市交通局、デュッセルドルフ空港、そしてドイツ国際平和村の活動と子どもたちをご支援くださっている全ての皆様に、この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。

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