56人の子どもたちがアフガニスタンへ帰国!

延期していたアフガニスタンへの支援がようやく実現!

「いつ家に帰れるの?」―ドイツ国際平和村スタッフが、ここ数週間ほぼ毎日のように子どもたちから受けていた質問です。飛行機が平和村施設上空に見えると子どもたちは、ホームシックが強くなり、帰国に関する質問が飛び交います。今年3月以降、新型コロナウイルス・パンデミックにより、例年実施しているような形態での援助飛行が不可能となりました。その影響を受け、治療を終えた子どもたちが家族のもとに帰ることができない状況にありました。

2020年9月23日(水)、このような状況に大きな変化がありました。アフガニスタンの子どもたち56人がようやく母国に向けて出発することができたのです。子どもたちは、母国では治すことができない重いケガや病気を抱えていました。ドイツ国際平和村の支援を受け、ドイツでの治療後、回復した子どもたちは、新たな希望と未来を手に入れ、アフガニスタンの家族との再会を心から喜んでいました。

通常の援助飛行では、ドイツへ向かうチャーター便に、治療を必要としているアフガニスタンの子どもたちが乗っています。今回は残念ながら、その医療支援を実施できませんでした。「この状況は、ドイツ国際平和村にとって、耐えがたい苦しみです。支援を待っている子どもたちは、さらに待ち続けなければなりません。この子どもたちが一刻も早く治療の機会を得れることを願っています。」と、今回、治療を終えた子どもたちの帰国に同行したドイツ国際平和村共同代表ケビン・ダールブルッフとスタッフのエファ・カムフーバーが語ります。

通常の援助飛行同様、今回のチャーター便にも、援助物資と以前ドイツ国際平和村の医療支援を受けたかつての子どもたちが必要としている医薬品を載せました。それらは、カブールの空港でアフガニスタン現地パートナー団体に預けてきました。このチャーター便はアフガニスタンへ向かう途中、ジョージアを経由しました。その際、ジョージア現地パートナー団体にも援助物資を渡すことができました。

今から約2週間前、子どもたちはある「パーティ」を楽しみました。今回帰国した子どもたちだけではなく、皆で祝う「平和村の子どもたちのためのパーティ」です。このパーティが実施されたときは、帰国のことはまだ知らない子どもたちでしたが、「パーティということは帰国があるかもしれない!」と期待でいっぱいの様子でした。残念ながら、帰国が実現できていない国への援助飛行は、現時点では、いつ実施できるか、まだ予測できません。

多くの皆様の支援があって、この援助飛行が実現できました。新型コロナウイルスの感染が現在も広がる中、平和村の子どもたちのこと、活動のことを心配してくださる多くの皆様、引き続き支援してくださっている皆様へこの場をお借りしてお礼申し上げます。

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