ドイツ国際平和村の設立から53年

ドイツ国際平和村の設立から53年
新型コロナウイルスの世界的感染がドイツ国際平和村の活動に影響!

ドイツ国際平和村は次のように考えます。「子どもたちが支援を必要とする限り、この設立日は祝うものではありません。2020年7月6日(月)、ドイツ国際平和村は、設立から53年を迎えました。この活動を53年も続けなればならない現実を再認識したいと思います。」

ドイツ国際平和村は、過去53年の間にも様々な危機的状況を乗り越えてきました。しかし、新型コロナウイルスの世界的感染は今までの危機とは異なります。この状況は、ドイツ国際平和村のあらゆる部署や活動において大きな影響を及ぼしています。ドイツ国際平和村に関わる全ての人々がこの問題に直面しています。ドイツ国際平和村のスタッフ、現地パートナースタッフたち、登録ボランティアスタッフたち、それにドイツ国際平和村を支援してくださっている皆様が同じ問題を抱えています。もちろん、ドイツ国際平和村の子どもたち、それに彼らの家族たちも同じです。

早い段階で、この感染が世界中に広がることが明らかでした。世界中でのグローバル化は、ウイルス感染が拡大するのに最適な条件だったのです。ドイツ国際平和村が支援している国々も例外ではありません。タジキスタンでは、多くの人々が食糧が入手できず、生活が困難になりました。アンゴラでは、貧富の差がさらに拡大し、貧困層が苦しんでいます。アフガニスタンでは感染拡大で、さらなる医療崩壊が進んでいます。世界中でロックダウン宣言される中、アフガニスタンのヒンドゥークシュ山脈では今も戦闘が続いています。

ここ数カ月ではっきりしたことは、どのような状況でも、現地の需要を考えた支援が重要だということです。カンボジアでは、現地プロジェクト活動として、ゴミ山から生活の糧を得ている家族の子どもたちに向けた幼稚園プロジェクト“Somersault”をプノンペンで進めています。プノンペンでもロックダウンが発令され、人々は基礎供給を得られなくなりました。そのため、ドイツ国際平和村のパートナースタッフは、基礎食品、衛生用品を人々へ配布しました。アンゴラへは、かつてドイツ国際平和村の支援を受けた子どもたちが継続的に必要な医薬品、それにマスクや手袋等を届けました。そして、これら現地で必要とされている支援物資が貧困層の人々の手元に届きました。

現在、数十年間継続してきた子どもたちへの医療支援は極力制限されています。子どもたちの母国の人々は、地方から都市へ移動することができません。集会も禁止されています。そのため、治療を必要としている子どもたちの面会をすることができません。チャーター機を使用しての援助飛行も遂行は困難です。様々な視点から治療を必要としている子どもたちをドイツへ連れてくることが不可能です。ドイツ国際平和村の施設にいる治療を終えた子どもたちをどうにかして母国へ帰国させることはできないか、スタッフたちは必死に方法を考えています。残念なことに、新型コロナウイルスの感染状況にすべての活動が左右されています。

どのような状況でも、ドイツ国際平和村の活動をあらゆる形で遂行し続けることが最も重要です。活動の3つの柱(医療支援・現地プロジェクト・平和教育)は、互いに必要不可欠な活動です。早急な医療支援を必要としている子どもたち。この子どもたちは、医療支援活動を通し、治療を受けるため渡独します。そして、治療を終えると母国の家族のもとへ帰国します。しかしもしも、子どもたちが現地でケガや病気になることを予防できれば、もしくは、現地で十分な医療を受けられる制度が整っていれば、ドイツでの医療支援は必要なくなります。そのためには、現地プロジェクト活動が大きな意味を成します。現地の医療制度が整いや社会福祉プロジェクトが進むことで、現地の人々を持続的に支援することができます。平和教育活動は、人権侵害や争いが続く限り、人間が学ばなければならないことを示唆していくために重要な活動です。紛争はすべての人々に関わる問題です。この3つの活動を同時に行う団体は、ドイツ国際平和村だけです。

紛争がない世界、すべての人々が医療供給を受けられる世界。これらが叶った世界をいつか祝いたいと考えます!53回目の設立日に、皆さんと一緒に、もう一度様々な問題を考え、向き合えたらと思います。

写真:Toby Binder

 

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