アンゴラへの物資援助

アンゴラへ支援物資を届けました!

ドイツ国際平和村が貨物として送った援助物資が、アンゴラの首都ルアンダにある空港に到着しました。これらの援助物資はTAAGアンゴラ航空によりアンゴラへ届けられ、現地では、ドイツ国際平和村の現地パートナー団体“Kimbo Liombembwa”のスタッフたちが分配をします。

この支援物資の中には、以前ドイツ国際平和村の支援で治療を受けた「かつての子どもたち」が必要としている医薬品、それに包帯や軟膏剤などの医療品やアイソトニック発泡錠剤などが含まれています。さらに、コロナ感染予防のために重要とされているマスクや手袋なども届けました。アンゴラでも、新型コロナウイルス感染は深刻な問題です。2020年3月時点で、アンゴラの保健局により、2名の感染が確認されました。その後、感染が広がり、感染者は260人以上、死者11名になりました。アンゴラの医療システムはとても不安定です。それゆえに、予防装備が十分でも検査キットが足りていない状況で、専門家は実際の感染者数はもっといるだろうと考えています。

新型コロナウイルスによる世界的な感染拡大に関わらず、それ以前から、アンゴラの多くの国民の生活は大変な状況です。多くの人々は食事すら十分に摂れず、医療供給を得られることもほとんどありません。アンゴラは石油などの地下資源が豊富です。原油輸出は、この国の重要な収入源です。ここ数年は原油価格の下落に苦しんできました。今回の新型コロナウイルスの世界的な感染で、原油価格はさらに騰落しています。アンゴラでは、今後さらに貧富の差が広がり、生活に困窮する人が増えることが予想されています。集会禁止や接触・外出制限は、コロナ感染拡大を防ぐために必要です。しかし、アンゴラの人々にとって、この措置は収入源を失うことに繋がり、家族を養うことが困難になります。劣悪な衛生環境の下、きれいな水を得ることすら、禁じられてしまいました。

アンゴラへの支援:

ドイツ国際平和村は、1994年よりアンゴラへの支援を続けています。年に2回、チャーター機を使用した援助飛行を通して、アンゴラのケガや病気を抱えた子どもたちにドイツでの治療を提供しています。このチャーター機には支援物資も載せ、現地へ必要物資を届けています。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、今年5月に予定されていた援助飛行を遂行することができませんでした。早急な治療を必要としている多くの子どもたちが、現在もアンゴラで支援を待ち続けています。

写真:ケアスティン・ブーゲホルツ

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