今年のパケットアクションではドイツ国際平和村の子どもたちの支援を行います
ドイツ国際平和村は20年以上、厳しい冬を乗り切る一助となるため、
市民から市民への物資援助活動「パケットアクション」を行ってきました。開始当初は、ジョージア、アルメニア、ナゴルノ・カラバフ自治州の人々に、2007年からはそれらの国に加えて、タジキスタンの人々にも支援を行ってきました。しかし今年12月は、残念ながら支援を必要としている家庭や施設に物資を送ることが困難であるという決定をしなればなりませんでした。年々、アルメニアとジョージアの税関での監査が厳しくなっていましたが、今年はさらに厳しい条件が要求されるようになりました。また、タジキスタンのみで全ての「パケット」を受け入れ、分配することはできません。そのようなことから、ドイツ国際平和村は今年は、援助物資を詰めた「パケット」を現地へ届けるという活動を行わないことにしました。ジョージアでは、すでに2016年で、税関の手続き上の問題で、この物資援助活動を中止していました。ドイツ在住市民によって詰められた援助物資が、困難な状況にある人々の支えになっていたので、ドイツ国際平和村は、恒例となっていたこの活動を同様な形で進めることができないことを残念に思っています。
毎年、ドイツ各地の幼稚園や学校では、平和教育の一環としてパケットアクションが行われ、ドイツ国際平和村のこの活動を通して、児童・生徒たちは現地の人々やその生活に想いをよせ、気づきを得ていると、報告を受けていました。家庭内では、パケットを詰めていく際に、親と子どもとの対話の中で、現地の人々のことを想像する機会になっていました。今回、現地に届けることができませんが、それに代わるものとして、今年は現在ドイツにて治療を受けている子どもたちへの支援を行うことにしました。援助対象が通常とは異なりますが、ドイツ国内にお住まいの皆様へご協力をお願いします。
近年ご寄付として受領する衣類・物資が減少しています。ドイツ国際平和村が活動を行う上での必要量をまかなうことができず、ここ最近は、購入しなければならないことも増えてきています。ドイツ国際平和村の子どもたちには、ジャンバーや靴(サイズ23以上)、下着、ズボン(大きさサイズ110以上)が必要です。ズボンは、手術をして創外固定具を足に装着する子どもたちが多いため、柔らかくゆったりと着れるズボンが特に必要です。これらの衣服はもちろんすでに袖を通したことのある中古のもので構いませんが、まだ十分に着用できるものをお願いしています。また、子どもたちが冬の間に勉強をしたり、絵を描いたり、余暇活動をするために、色鉛筆や塗り絵、色画用紙、レインボールーム(ドイツ語でLoom-BänderやRainbow Loomと言います)などもありがたくお預かりしています。どうかご協力をお願いいたします。またこの機会に、学校や幼稚園で、ドイツの子どもたちがこのパケットアクションを通して世界へ視野が広がる機会を得ることができたら、大変嬉しく思います。パケット(段ボール)は9月8日のドイツ国際平和村秋祭り「ドルフフェスト」から配布を開始し、今年はドイツ国際平和村本部(住所:Lanter Straße 21. 46539 Dinslaken)、オーバーハウゼン市内のSterkrade、Alt-Oberhausen、Schmachtendorfの三カ所のドイツ国際平和村ショップで無償で配布します。12月8日までにパケットを詰めていただき、ドイツ国際平和村本部までお持ちいただけると幸いです。
ドイツ国際平和村の子どもたちへの衣類を必要としているもう1つの意味
ドイツ国際平和村のアフガニスタンの現地パートナーであるマルーフ医師は、現地の子どもたちにとって冬用の暖かいジャンバーや、靴下、丈夫な靴がどんなに貴重なものであるかを私たちに伝えます。アフガニスタンの冬は大変厳しいのに薄い「つっかけ」やはだしで生活しています。それはドイツに到着した子どもたちの身なりからも分かります。アフガニスタンの子どもたちは、ドイツではじめて温かい上着を着ることを知るのです。
ドイツに到着した後、入院先の病院やドイツ国際平和村施設内で滞在する際に温かい服があることが、子どもたちには大きな意味を持つのです。加えて、治療を終えて母国に帰る時に、子どもたちは自身と家族のために衣類を持って帰ります。そのためにも衣類の寄付を必要としています。
※ 関税の問題が発生するため、EU圏内の方々からの物資のご寄付のみお預かりしております。
Schreibe einen Kommentar