第77回 アフガニスタンとその周辺諸国への援助飛行

第77回 
アフガニスタンとその周辺諸国への援助飛行

2018年1月20日(土)アフガニスタン・カブール
皆さん、こんにちは、

私たちは再びアフガニスタンに戻ってきました!

昨夏のアフガニスタンへの援助飛行の際は、カブールのドイツ大使館がテロ被害を受け、機能していなかったため、ケガや病気を抱えた子どもたちにドイツでの治療を提供することができませんでした。今回は、多くの子どもたちを援助できることを心から嬉しく思います。ケガや病気を抱えた子どもたちとその家族との面会も順調に進み、ようやく皆さんに現地の様子をお知らせすることができます。

アフガニスタン・カブールでは、アフガニスタン全土から集まった数えきれないほどの子どもたちとその家族が集まっていました。中には、私たちの到着を何日も前から待っていた家族もいました。アフガニスタンの地方から現地パートナー団体の事務所まで、バスを乗り継ぎ、何日もかけてやってきた人もいます。氷点下の気温の中、一番近いバス停まで徒歩3時間の道のりを歩いて移動してくる人もいました。この気温でも、普通の靴を履いていたり、裸足の人も中にいます。子どもたちの手はとても冷たく、冷えきっていました。その様子を見た瞬間、私たちは自分たちが寝不足だということを忘れ、すぐに面会に入りました。子どもたちとその家族は、面会までの待ち時間をとても静かに過ごしていました。ここに集まる人々からは、不満という感情が全く見受けられません。怒る人もいなければ、短気な人もいません。ここにあるのは、ケガや病気を抱えた子どもたちを心配する家族の感謝の気持ちです。

ここアフガニスタンには、とても温かい光景がたくさんあります。
私たちドイツ人スタッフが、ある男の子と遊んでいると、その母親が息子が安心するように微笑んでいます。叔父が姪っ子の傷口の包帯交換をしています。よろけて転びそうになった息子の肩に優しく腕を回す父親もいます。10代の男の子が、小さな弟を毛布に包んで抱きかかえています。 
このような状況にふれ、再びアフガニスタンの子どもたちへドイツでの治療を提供できることを心から嬉しく思います。

カブールより

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