人々の健康と尊厳のために

人々の健康と尊厳のために

国連憲章の前文に人間の尊厳について書かれており、世界の145カ国が世界こどもの日を定めていますが、ドイツでは、9月14日を世界子どもの日と定めています。

この世界子どもの日に際して、ドイツ国際平和村代表のトーマス・ヤコブスは、人間の尊厳について明記されている国連憲章の前文を思い起こします。ヤコブスは特に「大人同士の不理解・偏見からくる戦争の犠牲となって苦しんでいる罪のない子どもたち」のことに重きをおいています。ヤコブスはドイツ国際平和村の代表として、子どもたちの尊厳と人権を守るための活動を率いています。ちょうど50年前にドイツ国際平和村は現地パートナーとともに、母国では治療が不可能なケガや病気を抱えている世界の子どもたちの健康と生きるチャンスを得るために活動を始め、継続して活動を続けています。そのドイツ国際平和村の活動を、デュッセルドルフ、ケルン、オーバーハウゼンで開催された世界子どもの日に際するイベントで伝えることができました。

ドイツ国際平和村の活動の中で、現在特に気がかりなのは、アフガニスタンの状況です。治療支援を必要としている子どもたちにドイツ入国ビザを発給できないのです。カブールの大使館関連の公館が集まっている地区で、1500キロの爆発物を載せたトラックが爆発し、ドイツ大使館が被害にあったからです。「暴力は人々に苦しみ、痛みを与えるだけではなく、援助を阻害させるのです。」ヤコブスがまとめます。ドイツ国際平和村は、アフガニスタンと中央アジア周辺国に半年毎に行っているチャーター機での援助飛行を実現させるために、アフガニスタンの子どもたちがドイツ滞在ビザを取得できるよう、ベルリンの外交官と外務省の職員に交渉を行いました。現在はまだ、ケガや病気を抱えているアフガニスタンの子どもたちの受け入れが確実に可能であるとは言えません。

ドイツ国際平和村は子どもたちの尊厳のために活動している市民団体として、現在まで子どもたちの命を守るために多くの方たちとともに活動してきました。さらに、ドイツ国際平和村の平和教育部門では、毎年約100の学校、壮年会、教会、会社など様々なグループに、ウズベキスタンやアンゴラなどの国の人々の生活のことを紹介しています。参加者の方たち方々は、平和村の子どもたちと交流も行います。出会いは偏見を取り除きます。

ヤコブスは世界の抱えるこの問題を視野を広げて考えています。ヤコブスは、世界の抱えるこの問題に目を向けるよう呼びかけます。「多くの人々が、世界中の人々の日常を知り、意識が向いたときにのみ、平和や子どもたちの人権は守られます。私たちは一つひとつの命が不平等に、不当に扱われていることから目を背けるべきではありません。」

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