整形外科用品の工房完成!

ドイツ国際平和村施設内に整形外科用品の工房ができました!

登録ボランティアとして活動しているフランツルドルフ・シュテフェン氏は、2019年以降、整形靴の技術者として子どもたちの足の専門的ケアを行っています。彼は、足の治療でドイツにやってきた子どもたち一人一人に合わせた補高靴、整形靴、それに整形靴用の中敷きなどを制作し、提供してくれています。今までは、これら整形靴などの修理や調整は、修理に必要な機械や道具を提供してくれる整形外科用品会社Overlöper社の工房まで移動して行っていました。この工房はドイツ国際平和村施設から離れた場所に位置しています。

この度、ドイツ国際平和村の施設内に整形外科用具の工房が開設されました。今までのような移動の必要がなくなり、子どもたちに必要な整形靴などの調整を施設内で行えるようになりました。「この工房によって、整形靴などの調整がすぐに行えることは、ドイツ国際平和村の活動にとって、大きな一歩であり、とても喜ばしいことです」と、ドイツ国際平和村副代表トーマス・キルマンが話します。

骨髄炎を患っている子どもたちは、靭帯が短縮していることが多く、補高靴の靴底が数センチあることは珍しいことではありません。補高靴は、身体全体をサポートし、長期的に変形を防ぐ重要な役割を果たします。「特に、子どもはまだ成長過程にあるため、腰や背中など身体の他の部分に問題が生じないように、ズレを補正することが重要です」と、新しい工房ですでに何足かの靴を調整しているシュテフェン氏が説明します。

この整形外科用品の工房を通じて、足の治療から身体全体のサポートまで、治療のためドイツに来ている子どもたちの将来を見据えたケアが可能になります。ケガや病気の治療だけでなく、その影響で起こりえる副次的な支障が発生しないように事前の措置をとることは大切です。その大切さを理解くださった方々が、この工房の実現に、材料や機械などを提供してくれています。

この整形外科用品の工房建設を支援してくださった皆様、そして今後運営に協力してくださる皆様に心より感謝いたします。

2024年10月のレポートでは、「義肢装具士と整形靴職人の技術による子どもたちへの治療ケア」を取り上げました。
こちらも合わせて是非ご一読ください。
https://japan.friedensdorf.de/2024/11/12/schwerpunkt-report-oktober-2024/

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