アフガニスタン支援

写真:André Hirtz
アフガニスタンでヘルスキット(緊急医療セット)と食糧物資の配布

ドイツ国際平和村は、アフガニスタンへの支援として、基礎食糧と緊急医療セットを定期的に届けています。今回、ドイツ国際平和村の資金援助で確保した支援物資は、アフガニスタン現地パートナー団体「赤新月社」により、ザボール州、バグラーン州、パンジシール州の人々に配布されます。「アフガニスタンの人道危機はますます深刻です。『あなたたちを忘れてはいません』という想いも苦しい状況にいる人々に届けたいと思います」と、ドイツ国際平和村代表、ビルギット・シュティフターは強調します。

緊急支援と井戸構築

ドイツ国際平和村は、過去数年、アフガニスタン支援を広げてきました。1980年代の後半からケガや病気を抱えた子どもたちをアフガニスタンからドイツへ受け入れ、治療の機会を提供してきました。この活動と並行して、現地でのプロジェクト活動も進めています。2023年には、現地手術プロジェクトも始まりました。また、2024年5月には、大洪水によって全てを失ってしまったバグラーン州の人々に向けて、医薬品を含めた支援物資の提供をしました。このような自然災害などに対する緊急支援も増加しています。バグラーン州では、洪水被害後、養鶏プロジェクトも開始しました。このプロジェクトは、十分な栄養を得ることができない子どもたちの状況改善を目指しています。それを通じて、家族も将来的な展望を持てるようになります。ドイツ国際平和村の資金援助により、井戸も構築されました。4つの村の人々が、清潔な水を手に入れることができ、感染症も予防できます。「飲料水を手に入れるため、子どもたちがロバに乗って長距離を移動している様子は、現地でよく目にします。」と、定期的にアフガニスタン現地入りするスタッフ、クラウディア・ペップミュラーが説明します。(写真:André Hirtz)

子どもたちの将来への不安

既に90%のアフガニスタンの人々が、貧困に苦しんでいます。今後も厳しいままでしょう。現地の人々が頼りにしていた外国資本による具体的な支援策や援助物資が減り、同時に、アフガニスタンには、自然災害が頻繁に発生しています。地震、洪水、干ばつは、家屋、土地を崩壊し、十分とは言えないインフラを破壊しています。「この国の将来と子どもたちの将来が心配です。」と、シュティフターが言います。

以前あったような外国資本による支援と同等の支援はできませんが、ドイツ国際平和村はあきらめていません。「アフガニスタンの人々は支援を必要としています。それがなければ、常に空腹、困苦、それに死と直面しなければなりません。特に、子どもたちの状況は深刻です。」と、ペップミュラーが現実に言及します。ドイツ国際平和村は、一人でも多くの子どもたちが、このような運命をたどらなくてもすむよう、最大限の努力をします。そのため、上記に言及した現地プロジェクト活動を通し、家族が少しでも自立できる機会を作っていきます。

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