アフガニスタンから現地報告 2022年11月
2022年11月6日(日)、ドイツ国際平和村のスタッフがアフガニスタン・カブール入りをしました。11月2週目に予定されているアフガニスタン援助飛行の準備のためです。
アフガニスタンに滞在しているビルギット・ヘルムートとクラウディア・ペップミュラーから定期的に現地の様子をお伝えします。
【2022年11月12日 アフガニスタン・カブール】
アフガニスタンで食糧支援物資を配布しました。現地パートナー団体の協力のもと、今回500家族へ無事に手渡すことができました。
【2022年11月11日 アフガニスタン・ジャララバード】
この日、アフガニスタン・ナンガハル州の州都ジャララバードへ移動しました。500箱の食糧支援物資を配布するためです。 配布を通して、この地域での食糧支援の必要性を肌で感じました。ここには、現地パートナー団体が運営するマラストゥーン(平和の共同体)があり、単親家庭や孤児たちが暮らしています。今年8月に視察した際、井戸構築プロジェクトだけでなく、食料物資支援も行うと決定しました。8月に出会った子どもたちを見て、低体重なのはすぐにわかりましたが、今回の訪問で再会した子どもたちは、さらにやせ細っていました。子どもたちには、学校教材が含まれたカバンを手渡すことができ、とても大事そうに受け取っていました。
【2022年11月10日 アフガニスタン・カブール】
子どもたちが無事アフガニスタン・カブールに到着しました。帰国した子どもたちと入れ替わりで、治療が必要な子どもたちが渡独します。
【2022年11月9日 アフガニスタン・カブール】
アフガニスタンでは、現地パートナー団体と協力し、引き続き、食糧物資支援をする予定で準備をしています。今夏、アフガニスタン視察をした際に、越冬におびえる人々に出会いました。今回は、2000家族に食糧物資支援が届ける予定です。
「さらに月に20ドルも収入ができることは本当にありがたい。ほどんどの人は失業しているからね。」そう語るのは、治療のためドイツに滞在している子の父親です。6人家族に毎日温かい食事を提供するのはほぼ不可能です。アフガニスタンでは、90パーセントもの人々が栄養失調で苦しんでいます。今回、食糧物資支援の準備作業を視察しました。ここでは、25名ほどの人が準備に取り掛かっています。翌日から首都カブール周辺、ナンガハル、ザブール、カピサで、食糧物資を配布する予定です。
【2022年11月8日 アフガニスタン・カブール】
ドイツへの出発が近づいてきました。2022年11月10日(木)、54名の子どもたちがケガや病気の治療のため、渡独する予定です。出発の2日前、PCR検査を受けたあと、ドイツで必要となる最小限のコミュニケーションをジェスチャーで覚えました。また、子どもたちは包帯を巻き直したり、最後の診察を受けましたが、中には症状が悪化している子もいました。ある女の子の父親が、手の上に乗せた骨を見せました。この骨は2か月前に骨髄炎のため、剥がれてしまった骨だと父親は説明しました。さらに、包帯替えのときに、10センチほどの骨が外れてしまった子もいました。最終診察の際、この2人もそうですが、54名全員が泣くこともせず、本来ある痛みを忘れたかのように、笑顔を見せていました。
1988年以降、ドイツ国際平和村は現地パートナー団体「アフガニスタン赤新月社」と協力して、アフガニスタンへの支援を続けています。
【2022年11月7日 アフガニスタン・カブール】
カブールのある学校を訪れました。ここには1年生から12年生までが在籍し、授業を受けています。今年8月、現地パートナー団体と初めてこの学校の視察に訪れましたが、その際に様々なもの、例えば、ノートやパソコンなど学校で必要となるものが足りていないことを目にしました。この度、この学校に20台のノート型パソコンとプリンターを設置することができました。さらに、1000人ほどの生徒たち一人ひとりへ学校で必要なものが詰め込まれたカバンを手渡しました。生徒たちは大変喜んでいます。
【2022年11月6日 アフガニスタン・カブール】
2022年11月6日(日)早朝、ドイツ国際平和村のスタッフがアフガニスタン入りをしました。今回の滞在は、11月10日(木)に予定されているアフガニスタンの援助飛行の準備のためです。ケガや病気を抱えた子どもたち54名が渡独する予定です。
今回、アフガニスタンに到着した際、予想もしていなかった再会がありました。ある女性がスタッフの到着を待っていたのです。彼女は、25年前、まだ10歳だったときに、ドイツ国際平和村の治療を受けました。25年前、9キロしかなかった彼女は、ドイツ国際平和村の治療を受け、元気になり、その後アフガニスタンで生活しています。現在では結婚し、4児の母になっていました。25年ぶりの再会は、ドイツ国際平和村の活動の意味を改めて教えてくれたのです。
写真:Jan Jessen
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