「まずは、待合室へ」

「まずは、待合室へ」 ドイツ国際平和村のリハビリセンターでの1日 朝9時。まだリハビリセンターの中は静かです。ジルヴィアが待合室で、カードゲームとお絵かきに使う画用紙やペンを用意しています。「ステンシルセットが子どもたちにとても人気なの。」と、ジルヴィアが言います。ジルヴィアは長年子どもたちと触れ合ってきて、子どもたちの活発さも知っています。男の子たちは特にそうです。「厳しくならなくちゃいけないことだってあるのよ」と、ジルヴィアはくすりと笑いました。その活発な子どもたちがリハビリセンターにやってくる時間が近づいてきました。

活動の始まり

ドイツ国際平和村・活動の始まり始まりはベトナムへの援助1967年、紛争で傷ついた子どもたちが、ドイツ国際平和村の施設にやってきました  ドイツ国際平和村は、1967年7月に設立されました。当時の設立者たちの目的は、中東とイスラエルで起こった紛争で傷ついた子どもたちへの支援でした。ただ、この戦争は6日間で停戦となり(第三次中東戦争。別名、6日間戦争)、平和村の援助を届けることができませんでした。しかし、アジアに目を向けるとベトナムでは悲惨な戦争が引き起こされていました。

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