2023年平和カレンダー
*「アドベントカレンダー」とは:
カレンダーについた窓を12月1日から毎日1つずつ開け、クリスマスを待ちます。
バイカ―たちが子どもたちのために施設に来てくれて、子どもたちをバイクに乗せてくれました。ファヒム(仮称)は、乗せてもらったあと、こう願いました。「大きくなったら自分でバイクに乗りたい!」
タジキスタンのジャイフン郡で出会った男の子の願いです。
12月20日は、「人間の連帯国際デー」です。2005年に国連が定めたこの国際デーは、世界にある問題や課題への解決法をともに見つけ、協力して解決していくことの重要さを喚起しています。「すべての人に尊厳と自由と正義を」が2023年「人間の連帯国際デー」のモットーです。
今年の9月、ドイツ国際平和村スタッフが、タジキスタン南部の町に住むこの写真の家族を訪問しました。真ん中の女性シトラは、夫を亡くし、弟と娘と3人で暮らしています。弟と娘は、重度の身体障害を持ち、抱えられないと部屋を出ることもできません。シトラが職に就くこともできず、この家族は貧困に苦しんでいます。そのため、ドイツ国際平和村が、現地パートナー団体と実施した食糧物資支援活動の一環で基礎食品を届けた時、とても喜ばれました。
シトラの弟さんと話をした際、彼の願いを聞いてみました。彼は、部屋の隅にあるテレビを指して言いました。「私はよくテレビを見ています。ニュースでは、ウクライナ戦争の話題が多いです。共に話しをし、連帯することを、人間が学び、平和な世界になることが私の願いです。特に、姪っ子のためにも平和な世界を願います。」
弟さん自身の状況が良くなるようにという願いがあると想像できたので、とても驚いたとともに心が動かされました。
9歳のアミラ(仮称)は、重度のやけどのため足を無くし、両手にはやけどによる皮膚の拘縮をかかえた状態でドイツにやってきました。
「私の願いは、再び歩るけるようになって、早く家族に会いたいです。」と教えてくれました。
ステルビオのボビーカーのタイヤがはずれてしまったとき、ムスタファが急いで助けに入り、なんとかまた走れるように直しました。このような感動の瞬間が平和村ではよく見られます。他を思いやり、自分にできる範囲で手助けをし、相手を尊敬する。子どもたちがこのメッセージを世界に広げていってくれることを願っています。国籍や言語の違いは関係ありません。
ステルビオの願いは?「ムスタファのように手伝ってくれる友達!」
計算、読み書き、絵、工作、音楽。子どもたちが生活する施設には、「学びの場」があり、子どもたちは共に様々なことを楽しみながら学んでいます。アンゴラから来ているドミンゴスも学びを楽しみ、いつも興味津々です。なぜ彼はこの「学びの場」に来ることが好きで、一生懸命に学んでいるのでしょうか?「平和村で助けてもらったように、大きくなった時に他の人々の助けに慣れるよう、たくさん学びたいんだ!」
夏に子どもたちのために平和村施設に来てくれたアイスクリーム屋さんに、アンゴラから来たステビオは大喜びでした。ステビオの願いは、次の夏もアイスクリーム屋さんが来てくれますように!
ちょうど75年前の12月10日、パリで開催された国連総会で世界人権宣言が採決されました。現在、世界中で人権に関する討議がなされています。例えば、難民についてです。母国から避難しなければならない人々の人権が軽んじられている傾向にあります。多くの罪なき子どもたちが犠牲になっています。
アフガニスタンでは、人権とは何かという問いではなく、実質的に命に関わる問題が存在しています。パキスタン政府の決定により、2023年11月初旬からパキスタンに逃れていたアフガニスタンの人々は母国へ強制送還されています。その際には、所持品だけでなく、人間としての尊厳も奪われています。
11月初旬から現在までに、240万人を超える人々がアフガニスタンに戻りました。そのうちの大多数が子どもたちです。アフガニスタンの経済は低迷し続け、過度の緊張状態が続いています。11月中旬、ドイツ国際平和村スタッフが、アフガニスタン入りした際に、パキスタンとの国境に面したアフガニスタン・トールハムの難民キャンプを訪れました。食糧や清潔な飲料水はほとんどありません。本格的な冬季を目の前にし、心配は尽きません。
トールハムとカンダハール州の子どもたちのために、アフガニスタン現地パートナー団体である赤新月社とともに、「支援パッケージ」を届けました。重要な医薬品、医療品、おむつ、食料物資、栄養補強食品などです。これらによって、14万人の子どもたちを感染症、下痢、栄養失調、脱水症状から守ることができます。
ムジブラの願いは叶いました!彼はまたパズルで遊べるようになったのです。重度のやけどを負い、彼の手の可動域には大きな制限がかかっていましたが、現在は彼の指を使って遊べるようになりました。
アネッテさんは、定年退職してから登録ボランティアの活動を始めました。もう7年もの間、子どもたちの日常のお手伝いをしています。学びの場で、男の子のグループも女の子のグループも担当します。読み書き、算数を学び、遊びます。「子どもたちと一緒に、友情や平和をテーマに学ぶ時間が特に好きです。私にとっては、この貴重な時間を子どもたちが楽しんでくれることが大事です。」とアネッテさんが語ります。
2023年12月2日(土):スポーツカー
スポーツカーが欲しい!
2023年12月1日(金):手遊び人形
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