アフガニスタンでの現地プロジェクト視察

~アフガニスタンからの報告~

ドイツ国際平和村スタッフたちが、ジャーナリストのヤン・イエッセン氏とアフガニスタンに滞在し、現地プロジェクト活動の視察をしています。以下、現地入りスタッフからの報告です。

【2025年6月19日 アフガニスタン・トールハム】
トールハムの難民キャンプは以前訪れたときと、まったく別の景色になっていました。2023年11月、パキスタンに難民として滞在していたアフガニスタンの人々が、強制的にアフガニスタンに送還されました。その当時はまだ混沌としていましたが、現在は変化が見られ、難民キャンプには明確な体制が見られます。
割り当てられたテントの前で荷下ろしをしている家族に出会いました。その表情は悲しみと困惑を隠せないように見受けられました。特に、上の子どもたちの困った様子は印象に残りました。なぜ友だちに会えなくなるのか、なぜ彼らが住んでいた家に戻れなくなるのか、まったく理解できていませんでした。彼らにとって、アフガニスタンは未知の国なのです。この家族は今から健康診断を受けることになっています。ドイツ国際平和村の現地パートナー団体「アフガニスタン赤新月社」が、この健康診断を担当しています。医師、助産師、介護士で構成されるアフガニスタン赤新月社チームは、老若男女を問わず、患者に細心の注意を払い、接しています。家族たちは、パキスタンからトールハムの難民キャンプへやってきましたが、今後2週間以内に、パキスタンに移動する前に住んでいた地域へ移動することになります。
栄養失調に陥っている多くの子どもたちが心配です。アフガニスタンは緊急に援助を必要としています。

【2025年6月17日 アフガニスタン・バグラーン州】
バグラーン州ナハリン地区とブルカ地区でおきた大洪水からほぼ1年が経過しました。現地の人々は村の再建を行おうと努力しています。現地プロジェクト活動の一環として建てられた井戸のおかげで、人々は飲料水を入手することができています。それだけではなく、乾燥したこの土地には、木が植えられ、庭には食糧となる植物が育てられるようになりました。それらに加え、養鶏プロジェクトもいい結果をだしています。今年4月末に、貧困家庭や片親家庭に、9羽の雌鶏と1羽の雄鶏、それにケージなどの備品が提供されました。子どもたちは、鶏の卵から必要なエネルギーを毎日摂取できるようになりました。また、卵を売って、子どもたちが必要な薬を買うこともできるようになったと話してくれる母親もいました。これら現地の人々が再建をするために支援をしてくださっている皆様に心から感謝します。

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