アルメニア 現地からの報告
ドイツ国際平和村スタッフが9月初めにアルメニアを訪れ、現地パートナー団体「アルメニア・子ども基金」が運営するリハビリセンターを視察をしました。
ドイツ国際平和村は、2005年よりアルメニアの首都エレバンのリハビリセンターに資金援助をしています。このリハビリセンターでは、あらたに自閉症プロジェクトを進めており、インテグレーショングループ(統合教育グループ)として、2歳から6歳までの心身運動機能に制限がある子どもたちと貧困家庭の子どもたちが共に過ごしています。理学療法に加え、水療法や塩療法も、特に気管支疾患を持つ子どもたちを対象に行われています。
インテグレーショングループには、20人ほどの子どもたちを無償で受け入れており、子どもたちが学校生活をスタートさせる手助けにもなっています。現地パートナー団体は、このリハビリセンターでの活動のみならず、重度の障害を抱えた子どもたちが本当の意味で自立できるよう、家庭での理学療法も行っています。家庭訪問に同行しましたが、その様子は心に深く刻まれ、すぐに忘れることはないと思います。先天性二分脊椎の女の子が、自宅で2年間理学療法を受けたおかげで、運動能力が大幅に向上していました。長い間ほとんど不可能と思われていたことが、ゆっくりと、けれども確実に実現しつつあります。少女は現在、歩行フレームを補助に、自立して動き回ることができています。すべての子どもたちが支援を受ける権利を持っています。できることなら、世界中でこのようなプロジェクトを実現していきたいと考えています。
Schreibe einen Kommentar