平和構築をあきらめない!
「本来、ドイツ国際平和村が存在する世界であってはいけない。」
ドイツ国際平和村を以前からご存じの方なら、この文章を聞いたこと、読んだことがあると思います。母国で適切な治療が受けられないため、ヨーロッパまで移動して治療支援を受ける子どもたち、そして、その子どもを人道援助団体に預ける家族たちが、存在しないことが、本来は望ましいのです。しかしながら、現実はそうではありません。子どもたちの母国では、ドイツ国際平和村が支援が必要不可欠なのです。今年、ドイツ国際平和村は設立57年を迎えます。設立から57年が経過した現在、ドイツ国際平和村の支援はますます必要とされています。
ドイツ国際平和村が必要ではない世界には、まだ到達していません。だからと言って、兵器が必要なくなり、子どもたちが紛争を経験しなくてすむ世界への希望を捨てててはいけません。ドイツ国際平和村は常に平和主義のスタンスをとっています。紛争や危機的状況の国で、傷ついた多くの子どもたちを見ているドイツ国際平和村だからこそ、この平和主義を保っているのです。ドイツ国際平和村で医療支援を受けている子どもたちは、施設に滞在している間、平和を体験・体感します。その子どもたちが治療を終えて、母国に帰るとき、ドイツ国際平和村で体験した平和を母国へ持ち帰るのです。
1967年以降、ドイツ国際平和村の定款にこう書かれています。
「紛争や危機的状況にあり、十分な支援を受けられない子どもたちを受け入れること」
ドイツ国際平和村は、この使命を果たすために支援をしてくれるすべての人々に心から感謝します。ドイツ国際平和村がこれまでの歴史的に大変な状況を乗り越えられ、活動をつづけてこられたのは、皆さんの協力があったからです。今後も子どもたちへの支援を続けていけるよう皆さんと協力していけましたら光栄です。
写真:今年広島へ代表が訪れた際にANT-Hiroshimaさんでみたポストカード
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