ガンビアへ子どもたちが帰国しました。
2016年12月21日付
12月20日早朝、ガンビアから治療のためドイツに来ていた子ども2人が、ドイツでの治療を終えて、母国に帰国しました。ガンビアではクリスマスを祝う習慣はありませんが、この子どもたちの家族にとって、子どもたちの帰国は、とても嬉しいクリスマスプレゼントになりました。父親、母親、叔父、叔母、祖父母、そして兄弟姉妹たち、従妹たちが、何時間も前から、バンジュールの空港で、2人の子どもたちの帰国を待っていました。子どもたちは、ガンビアでは治癒が不可能なため、ドイツでの治療を受けていました。そのため、家族と数か月間離れていたのです。
4年前から、アフリカ大陸の最小国、ガンビアという国の子どもたちに、ドイツでの医療援助を提供しています。これまでに、30人以上ものガンビアの子どもたちが、ドイツ国際平和村と現地パートナー団体を通して、医療援助を受けることができました。ガンビアの医療制度は不安定です。医療的処置が必要だとしても、国民の多くは医療費を支払うことができず、治療を受けられない状況です。必要な医療や薬が手に入らないため、因習的な薬師にお告げを求めます。この薬師は、専門的な医療者とは異なります。
ドイツ国際平和村は、子どもたちへの医療援助と同時に、2016年中に合計約13トンの援助物資を、ガンビアへ送りました。この援助物資が、現地の医療インフラを改善するために役に立っています。医薬品や衣類などの援助物資の他、ある病院から寄付されたベットも送られました。
母国の困難な生活状況にかかわらず、子どもたちが私たちに示してくれることがあります。それは、子どもたちにとって、ガンビアという国が危機的状況にある国ではなく、アフガニスタンも紛争地域ではないことです。これらの国は、彼らにとって母国なのです。母国とは子どもたちにとって、大家族の待つ場所であり、先祖代々住む場所であり、知っているにおいがする場所であり、母国の味がある場所であり、それに、聞き覚えのある騒音がある場所でなのです。治療を終えたこのガンビアの子どもたちにとって、ドイツでの治療は、夢ある将来を持つことができ、家族の力になることができることを意味しています。
二人の帰国は、素晴らしいプレゼントになりました!
写真:母国ガンビアへ帰国する子どもたち
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