民主主義を守っていく、今を生きる全ての人々の使命
1945年5月8日、ナチズムによる恐怖から人々が解放された日です。80年たった今、私たちはこの日の記憶を受け継いでいきます。解放は未曾有の恐怖の終焉を意味するだけでなく、人権と自由を柱とする民主主義社会の新たな始まりでもありました。
過激主義、憎悪、偽情報、権威主義的イデオロギーが再び世界中で影響力を増している今、ドイツでは、この日は警告であると同時に私たちの使命を再認識させます。この日は、民主主義が当たり前のものではなく、市民の勇気と積極的な参加、そして一人ひとりの声によって、継続的に維持され、擁護されなければならないことを思い起こす日です。
私たちはこの日から何を学び、今を生きるべきでしょうか。
・想起と行動: 犠牲者への追悼と過去の惨禍の想起だけでなく、不正義や不公正に早い段階で声を上げ、防止に努めることです。
・自由を守るための社会参加:選挙に参加したり、公開討論を行ったり、社会的に弱い立場にある人々への関心と連帯を示すことによって、私たちは日々民主的権利を守っていかなければなりません。
・分断ではなく共同体:多様性は強みです。そのような共同体であるからこそ、外国人嫌悪、反ユダヤ主義、そしてあらゆる形態の人種差別と闘うことができるのです。
・参加による想起:追悼行事に参加したり、当時を生きた人々からの報告を聞いたり、ワークショップや展示会に参加し、繰り返し想起します。そのことで忘却を防ぎ、権利を奪われ殺害された人々の尊厳を守ります。
ドイツ国際平和村は、開かれた、公正で平和な未来を構築を目指し、声を上げていきます。「悲劇を二度と繰り返さない」という想いは、過去の出来事が私たちに残してくれたものという認識だけでなく、今を生きる全ての人々に課された使命を伴う想いです。
Schreibe einen Kommentar