アフガニスタンから現地報告 2023年3月
2023年3月18日(土)にドイツ国際平和村スタッフのビルギット・ヘルムートとクラウディア・ペップミュラー、それにシュタイネン-ペルシュケ医師がアフガニスタンへ向かいました。23日(木)に渡独予定のケガや病気を抱えた子どもたちの準備のためです。ここでは、定期的にアフガニスタンからの情報をお伝えします。
【2023年3月25日 アフガニスタン・カブール】
魚の缶詰、医療品、衣類などの支援物資が現地パートナー団体「アフガニスタン赤新月社」に届きました。これらは、ドイツ国際平和村が支援する社会福祉事業「マラストゥーン(平和のための共同体)」や貧困家庭に配布されます。災害時の緊急処置用物資を主に保管する大型倉庫は、すでに空になっています。「アフガニスタンでは、ほとんどの人が飢えで苦しんでいます。最近の地震でラグマーン州とサマンガーン州のほとんどが被害を受けました。バルフ州では、豪雨の影響で家屋が崩壊しています。そのため、ドイツ国際平和村や他国の赤新月社から届いた救援物資は、すぐに配布されなくなりました。現地では支援が必要とされています。さらに多くのサポートが必要です。」そう、現地パートナー団体は何度も繰り返します。現地の人々も支援には大変感謝しています。皆様一人一人からの支援があるからこそ、これらの支援物資を現地に届けることができています。ありがとうございます!
【2023年3月22日 ドイツ・デュッセルドルフ】
この日、治療を終えた子どもたち49人がアフガニスタンに帰国しました。翌日には、ケガや病気を抱えた子どもたち80人が渡独する予定です。
【2023年3月21日 アフガニスタン・カブール】
今年2月、エザとカブールで再会しました。エザは、かつてドイツ国際平和村で治療援助を受けた一人です。昨日、カブールにあるICRC(赤十字国際委員会)を訪れ、再びエザと再会しました。理学療法士であるアルベルト・カイロは、動作に制限がある人々が専門的に働ける整形外科関連器具の作業所プロジェクトをアフガニスタンに立ち上げました。国際的に認知されているこのプロジェクトを現地で実際に見ることで、このプロジェクトの重要さを実感しました。
【2023年3月20日 アフガニスタン・カブール】
3月19日(日)早朝にカブールへ到着しました。23日(木)にチャーター機で子どもたちが渡独予定で、その準備をするためです。私たちが、カブールにある社会福祉事業「マラストゥーン(平和のための共同体)」の施設内を歩いていると子どもたちが集まってきました。子どもたちは英語であいさつをし、何をしにきたのかを聞いたり、将来の夢を話していました。ここの子どもたちの夢は、ドイツ国際平和村の施設にいる多くの子どもたち同様、医者や教師、それにパイロットになることでした。ある男の子は、「マラストゥーン」の施設長になりたいと言い、その理由は苦しい状況にいる女性や子どもたちを救いたいからと説明しました。ドイツ国際平和村が支援している「マラストゥーン」の存在は、とても重要なものです。この男の子も、ここで生活する一人で、「マラストゥーン」がなければ、大変苦しい生活を強いられていたと想像します。ここでは、子どもたちは子どもらしく生きられます。そして、学校にも通うことができます。母親たちは、ここで裁縫や農業の職業訓練を受けています。現地パートナー団体であるアフガニスタン赤新月社と協力し、このプロジェクトは順調に進んでいます。
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