ドイツ国際平和村スタッフがアフガニスタン入り(現地からの報告)

アフガニスタンから現地報告 2022年8月

今から1年前の2021年8月、アフガニスタンでは政権交代がありました。当時ドイツ国際平和村スタッフもアフガニスタンで子どもたちの面会をしており、タリバン政権になり、政権交代後、混乱するアフガニスタンから緊急帰国しました。その後、ドイツ国際平和村はアフガニスタンへの援助飛行を2度、実施し、治療を必要としている子どもたちへ医療援助をすることができています。今回の滞在では、今年11月に予定されているチャーター機を使用してのアフガニスタン援助飛行でドイツへ治療をするために渡独する子どもたちとの面会と現地プロジェクトである井戸構築プロジェクトの視察をする予定です。クンドゥズとジャララバードに、最近井戸を構築しました。次はヘラートでの井戸構築を計画しています。

アフガニスタンに滞在している代表ビルギット・シュティフターとスタッフのビルギット・ヘルムートとクラウディア・ペップミュラーから定期的に現地の様子をお伝えします。今回、ジャーナリストと写真家も同行しています。

【2022年8月15日 ジャララバード】
2022年8月15日、現地プロジェクトの視察のため、アフガニスタン・ジャララバードを訪れました。現地パートナー団体よるジャララバードの社会福祉事業マラストゥーン(平和のための共同体)には、現在37人のシングルマザーと200人ほどの孤児たちが生活しています。カブールのマラストゥーン同様、ここでは女性たちが3年間の職業訓練を受け、将来的に職に就けるよう支援しています。ドイツ国際平和村現地プロジェクトの一つで井戸をこの場所に構築しました。清潔な水を手に入れられるようになったことは、現地の人々、特に子どもたちにとって、大きな発展です。ジャララバード市があるナンガハール州だけでなく、アフガンスタン全土の人々が失業、そして飢餓に苦しんでいます。井戸構築プロジェクトを通じて、少しでも生活が和らぐよう今後も支援を続けていきます。

【2022年8月12日 カブール】
2022年8月12日早朝、ドイツ国際平和村スタッフが、アフガニスタンの首都カブールに到着しました。到着後すぐに、ケガや病気を抱えた子どもたちの面会を始 めています。面会会場には50家族がすでに集まっており、スタッフの到着を待っていました。面会後、子どものケガや病気の状態を見て、ドイツでの治療の必要性を判断します。ドイツでの治療が必要とされた子どもは、11月に予定されているチャーター機を使用しての援助飛行でドイツに来ることになります。医療の状況は、今年3月にアフガニスタンを訪れたときよりも、劇的に悪化しています。膿が皮膚を通過して出てくるほどの重症の骨髄炎を患っている子どもたちですら、包帯手当てもされず、むき出しの状態のまま、それ以上の手当てを受けていません。

【2022年8月21日 カブール】
ドイツ国際平和村のスタッフが、アフガニスタンでの現地滞在を終え、ドイツに戻ります。アフガニスタンでの滞在中、一秒たりとも不安になることはありませんでした。それは、現地パートナースタッフたちが、大変親切に付き添っていてくれたからです。カブール、ジャララバード、ヘラートを訪れ、多くの人々と出会い、語りました。現地の人々の温かさや相手に対するリスペクトが、とても印象に残り、きっと忘れられなくなることでしょう。アフガニスタンには、困難な環境下で、将来の希望を持ち続けている人々が大勢います。彼らが安心して暮らしていけるよう、ドイツ国際平和村は今後も支援を続けていきます。

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