タジキスタンへの援助

ドイツで新しい脚を得て、母国へ帰国したサフィオラ(*)

コロナ・パンデミックの影響で、タジキスタンで治療を必要としている子どもたちを2年近くも受け入れることができませんでした。2021年12月、ようやく治療提供が可能になり、子どもたち5人がタジキスタンから渡独しました。5人の中には、重度のやけどを負い、可動域に大きな制限がかかっている子どももいます。母国の医療環境では、かなり難しい治療になるため、これから数か月、ドイツでの治療を受けることになります。さらに子どもたちの中には、以前すでにドイツで治療を受けたことがあり、その後続治療のために渡独した子もいます。オバイデュロ(*)は、今回で4回目の渡独です。変形した足の治療は以前すでになされ、今回の渡独では、治療のために取り付けた金属プレートを取り除く予定です。そのために必要な手術は、施設内にあるメディカル・リハビリセンターの手術室にて行われる予定で、彼はドイツの協力病院に向かう必要はなくなります。

現在9歳のサフィオラ(*)は、2020年2月、重度の両脚形成異常を抱え、ドイツにやってきました。生まれてからずっと歩行が困難で、両腕の力で移動していました。残念ながら、両方の下腿を切断しなければなりませんでしたが、その後、義肢を得て、長期にわたるリハビリと歩行訓練を受け、一人で歩けるようになりました。2021年12月8日(水)、彼は希望にあふれた笑顔を見せながら、タジキスタン現地パートナーとともに、帰国便に乗り込みました。新たに手に入れた身体の自由とともに、彼は母国でも他の子どもたちと一緒にはしゃぎまわったり、踊ったりすることでしょう。彼の生活向上と将来への展望が高まったのです。

「コロナ禍において、治療を必要としている子どもたちをドイツへ連れてくることが不可能でした。ようやく今回タジキスタンへの援助を実施することができました。来年は、ドイツ国際平和村スタッフがタジキスタン入りして、より多くの家族、子どもたちと面会し、より多くの子どもたちにドイツでの治療の機会を提供できることを願っています。」と、ドイツ国際平和村代表、ビルギット・シュティフターが語ります。

ドイツ国際平和村は、個々の子どもたちへの治療援助と並行して、タジキスタンの人々への食糧支援も行います。ドイツ市民が既定の箱に詰めた基礎食品を、タジキスタンの生活に困窮している人々へ届ける「パケットアクション」です。ドイツ国際平和村は、集まった箱を2021年12月16日(木)に、ドイツからタジキスタンの現地パートナー団体に届け、タジキスタン国内では、パートナー団体のスタッフが各家庭へ分配します。

タジキスタンは、中央アジアの最貧国のひとつに数えられています。大部分の国民は、地元の農業に頼るしかなく、輸入の食糧品は高価なため、冬季は貧困と飢餓に苦しむ人が増えます。さらに、世界的なコロナ・パンデミックと急増する失業によって、貧困が中流層にも広がっています。この貧困の拡大によって特に影響を受けるのは子どもたちで、栄養失調に苦しむことになります。

ドイツ国際平和村は、来年もタジキスタン現地パートナー団体と協力して、現地の人々への支援を続けます。

*子どもの名前は変更しています。

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