アンゴラへの援助

多くのアンゴラ国民が貧困に苦しむなか、少数の富裕層が国の富を得ている現実」

ジョアオ、アントニオ、ドミンゴ*は、両親や兄弟姉妹とお別れをしたところです。この子どもたちと家族は、これから数か月会うことができません。男の子たちは、骨髄炎という骨の炎症を抱えています。この症状は、敗血症につながる場合もあります。2021年11月19日(金)、ドイツ国際平和村のチャーター機で、この子たちを含めた計38人のケガや病気を抱えたアンゴラの子どもたちが、ドイツ国際平和村スタッフに付き添われ、デュッセルドルフ空港に到着しました。アンゴラでは、適切な治療を受けることができずにいましたが、ドイツ国際平和村の活動を通し、これから必要な治療を受けることができます。

ドイツ国際平和村のスタッフ3人が1週間前よりアンゴラに現地入りし、子どもたちとその家族と面会していました。「現地の状態は目を疑うような状況で驚きは隠せません。物乞いをする多くの子どもたちや道端に横になって寝ている人々。明らかに人々は困窮しています。しかし、その情景のすぐそばには、きらびやかな建物や高層ビルが見えてきます。この景色の対照差はあまりにも際立っています。アンゴラでは、数少ない人がその富を握り、多く人々は困窮しています。」と、現地入りしたスタッフ、ビルギット・ヘルムートが現地の状況を報告します。

ドイツでの治療のチャンスを得た子どもたちは、胸高鳴る長い飛行が終わったところです。これから、ドイツでの治療が始まります。ジョアオ、アントニオ、ドミンゴを含め今回渡独した子どもたちは、骨髄炎、また日本やドイツでは乳児の際に治療がなされるような四肢の変形を抱えています。このどちらの症状をとっても、多くの国民に基礎医療の供給がなされていないことが垣間見えます。

子どもたちの治療は、ドイツ各地にある協力病院にて行われます。入院と入院の間や帰国前は、ドイツ・オーバーハウゼン市にある施設にて生活します。現在、5か国からの子どもたち約110人がともに治癒の日々を過ごしています。傷のアフターケアにリハビリ、そしてともに遊び、健康な食事をいただきます。今回渡独した子どもたちの中には、施設内にある手術室で、ボランティア医師による手術を受ける予定の子どももいます。手術のために遠い病院へ往復移動をせずに済みます。

病院と施設での治療を終えたアンゴラの子どもたち15人は、11月17日(水)にドイツからアンゴラへの帰国便に乗りました。数か月以上の治療の日々を終え、家族の待つアンゴラへ帰ることができました。「私たちが驚きを隠せない現地の状況もありますが、子どもたちの母国への想いにはハッとさせられます。母国に帰ってきた子どもが、微笑みながら誇らしげに『これが僕たちのアンゴラ!』と大きな声で叫んでいました。この子どもにとって、アンゴラは大切な母国でこれから生活をしていく場所なのです。」とヘルムートは語ります。チャーター機には、医療物資を含む約4トンの援助物資も載せていました。アンゴラ現地パートナー団体がこれからアンゴラの様々な州へ分配します。子どもたちそれぞれには帰国用かばんがあり、子どもたちが家族のために詰めたものも入っています。その他、子どもたちは、様々な国々からの子どもたちとの友情と新たに手に入れた健康も持ち帰りました。子どもたちの心に、滞在中の出来事は大切な想いでとして残り続けることでしょう。

この場をお借りして、今回の援助飛行を可能にしてくださった全ての皆様に心よりお礼申し上げます。チャーター機の費用は、今回もバイエルン慈善公共放送(Sternstunden e.V.)の支援を受けました。オーバーハウゼン市交通局、デュッセルドルフ空港、ドイツ・バイエルン赤十字の協力、そしてエッセン大学病院より、子どもたちのコロナ検査への協力をいただきました。

*子どもの名前は変更しています。

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