タジキスタンへの食糧援助
10月16日は、「世界食糧デー」です。2020年の国連の食糧に関する報告によると、世界中に約7億6800万人もの人が、栄養不足による影響を受けています。EU圏には、約4億4700万人の人が生活しています。この数のおおよそ倍の人々が、飢餓に苦しんでいることになります。ドイツの連邦政治教育センターの記事によると、この飢餓に苦しむ人々のうち、1700万人の子どもが瀕死の状態です。5歳以下の子どもの死亡数の約半数は、栄養不足が原因と言われています。
健康被害に並行して、経済、社会、政治的な影響も加わります。飢餓、そして食糧品の価格の高騰、それらは政治的、軍事的な紛争の原因となります。同時に、気候危機により、実りをもたらす大地は減り、水不足といった状況が、これらの紛争にさらに拍車をかけています。
1994年以降、ドイツ国際平和村は、市民参加のパケットアクション活動を行っています。ジョージアの人々の困窮した生活を少しでも和らげる目的で始まり、その2年後からはアルメニアとナゴルノ・カラバフにもパケットを送り始めました。2007年からは、タジキスタンへ送っています。ドイツに住む市民が、個人でまた学校、自治体といったグループで、保存性のある食料品を箱に詰め、ドイツ国際平和村がタジキスタンへ運びます。長く続くコロナ・パンデミックの影響と食料品価格の高騰に苦しんでいるタジキスタンの人々が、このパケットアクション活動による食糧支援を待っています。
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