タジキスタンとキルギス間の衝突

タジキスタンとキルギス間の衝突
水供給を巡り

2021年4月末、キルギスとタジキスタンの国境にある水供給施設を巡り、紛争が激化しました。30人以上の兵士が亡くなり、負傷者も出ています。国境地域の数万人の人々が避難しなければならない状況です。現在は、兵器の使用は停止となり、外交を通し話し合いが進められ、安堵しています。

この国境地帯の紛争は、1991年、ソビエト連邦の崩壊時にさかのぼり、気候変動により激化しています。この紛争は、人間にとって重要な資源である「水」に起因しています。タジキスタン、キルギス、ウズベキスタンに属するフェルガナ渓谷地域は、実りある豊かな大地です。山々に囲まれ、氷や雪からの水分がこの土地を豊かにし、作物をもたらします。一方で、これら三国の他地域は、気候変動により、干ばつと自然災害に見舞われています。そのため、農業に大きな影響を及ぼしています。

加えて、コロナ・パンデミックによる社会的問題が存在します。タジキスタンとキルギスでは、失業者が増加しています。また、この国々には、ロシアへ出稼ぎにでて、生計を立てている家族が多いですが、長期化するパンデミックの現状では、出稼ぎ自体が困難です。

ドイツ国際平和村は、タジキスタン(1994年から)とキルギス(2013年から)への支援に取り組んでいます。医療支援の一環で、母国での治療が困難な子どもたちを、治療のためドイツに受け入れています。子どもたちは、ドイツ国際平和村の施設にて友情を深めています。この子どもたちが、小さな「平和の大使」となって母国にメッセージを持ち帰ることを願います。

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