歴史の証人

被爆体験を語ってくださった高橋匡氏

『原爆と峠三吉の詩』原爆展を成功させる会の高橋匡さんが昨年11月に逝去された旨の連絡を受け取りました。享年94歳でした。
ドイツ国際平和村大使の一人であるウリ・プロイス氏は、2010年、自身の写真展「生命のはざまで」の日本開催中に、広島在住のドイツ国際平和村支援者である小山さんを通して、高橋さんの被爆体験を聞く機会を得ました。当時19歳だった高橋さんは、爆心地から約400メートル離れた建物の地下で被爆されました。崩れた壁の間から誰かの手が見え、「助けて」という言葉が聞こえてきました。「後でまた来ます」と言ったきり、戻って助けることができなかった高橋さんの後悔、生かされたものとして核兵器廃絶のために被爆体験を語っていくという強い意志を、お話をうかがった際に強く感じました。
高橋さん、私たちは忘れません。出会えたことに感謝します。
高橋さんのご冥福を心からお祈りします。

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