「平和を願うパーティ(フリーデンスフェスト)」

「平和を願うパーティ(フリーデンスフェスト)」開催!
新しい年へ向けての希望の光を照らす

不安を忘れて過ごす一日

ドイツ国際平和村で医療支援を受けている子どもたちが、この日「平和を願うパーティ」を楽しみました。子どもたちの文化背景は、それぞれ異なります。ドイツ国際平和村では、毎年12月30日に、様々な文化を尊重し、クリスマスパーティではなく、「平和を願うパーティ(フリーデンスフェスト)」を開催しています。スタッフたちが準備したフェイスペイントや遊びのスタンド、練習を重ねた発表などのプログラムがありました。その中でも、この日、子どもたちがもっとも楽しみにしているのは、一人ひとりに準備されたプレゼントです。

ヤスミナとラビアは、こう話していました。「今からフェイスペインティングをしに行くの!もう、ブレスレットを作るスタンドは楽しんだし、空き缶たおしも終わった!次はフェイスペインティング!」 二人とも何を顔に描いてもらうか、すでに決めていました。二人の顔にはきれいな蝶々がペイントされています。二人は大の仲良しです。ドイツ国際平和村で知り合って、友だちになり、いつも一緒にいます。二人は同じ境遇を持ち、ドイツへやってきました。二人とも母国の医療では治すことができないケガを負って、家族と離れて治療を受けています。今日はケガや病気を忘れ、満喫できている様子でした。

プログラムを満喫した後は、楽しい夕食の時間です。フライドポテトと鶏肉のソーセージがメニューにでてきました。子どもたちがドイツに来たばかりのころは、初めて食べる食事でしたが、今ではみんなの大好物です。

食事後、朗読の時間がありました。朗読は、平和村のお話でした。お話の中には子どもたちの名前が出てきます。自分の名前が出てきたら、プレゼントをもらう合図です。子どもたちは、自分の名前が呼ばれるのを真剣に聞いています。アブドゥルくんがスライマンくんの肩をたたきます。スライマンくんがプレゼントをもらう番です。スライマンくんは嬉しそうに車いすに乗って、プレゼントをもらいにいきました。周りの友だちも彼を手伝います。この助け合いの様子は、ドイツ国際平和村では当たり前に目にする光景です。スライマンくんはプレゼントをぎゅっと抱きしめて、とても嬉しそうです。

練習を重ねたプログラムの発表も、重要な役割を果たしました。
「希望の光を照らそう!小さな光は、どんな暗い中でも強い力を持っている!」という内容の歌を子どもたちがみんなで歌いました。

この平和を願うパーティが実現したのは、多くの方からの支援があったからです。2020年、様々な形でドイツ国際平和村を支援してくださった皆様に、この場をお借りして、心より御礼申し上げます。2021年、現在の状況に改善が見られ、人々が安心して暮らせる一年となりますように!

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