ドイツ終戦から75年 平和維持のために

ドイツ終戦から75年 平和維持のために

1945年5月8日、ドイツの降伏により、欧州における第二次世界大戦が終結しました。統計上、死亡率は1分間に19人、合計約5500万人の市民が犠牲となりました。この数字は、第二次世界大戦がどれだけ残虐なものだったかを物語っています。この歴史の修復には、長い年月が必要で、未だに解決できていない問題もあります。人種差別は社会の一部に深く残り続けています。最近では、偏見の態度を公然と示す社会的風潮もあります。排他的な見解が当たり前になることは決してあってはいけません。このような状況だからこそ、一人ひとりが平和について振り返る必要があります。平和は何もせずに留まってくれるものではありません。だからこそ平和を維持していくために、一人ひとりが努力し、行動する必要があるのです。

第二次世界大戦中、約600万人のユダヤ人がホロコーストの犠牲となりました。現在、私たちがその惨事の加害者として罪を問われることはありませんが、ドイツ国民として、その過去と向き合っていく責任を負っています。1967年、この責任を行動に移すある計画が持ち上がりました。紛争などで傷ついた被害者への支援です。第二次世界大戦終結から21年後、人道的観点を重要視し、将来への希望を灯す団体が設立されました。それが、ドイツ国際平和村です。

30年以上前から続く、ドイツ国際平和村のアフガニスタン支援。世界中の人々の生活や経済をストップさせた新型ウイルスの世界的感染ですら、残念ながら、アフガニスタンの戦闘を止めることができていません。ドイツ終戦から75年経つこの日、ドイツ国際平和村は、地球上で起きているあらゆる争いに対して、停戦を求めます。

写真:ドイツ国際平和村設立の発起人の一人、ルイーゼ・アルベルト女史(当時のオーバーハウゼン市市長) 1968年

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