キルギス・パートナー にインタビュー

ドイツ国際平和村スタッフがキリギスに滞在した際に ヌリサ・ザパロヴァ氏(右から3番目)

キルギス パートナー
ヌリサ・ザパロヴァ氏にインタビュー

【どのような経緯でドイツ国際平和村とともに活動するようになったのですか?】

ドイツ国際平和村との出会いは、偶然でした。あるキルギス人の客室乗務員がドイツ国際平和村のチャーター機に同乗した際に、ドイツ国際平和村のパンフレットを受け取りました。タジキスタン現地パートナーのザファー氏が渡したものでした。その客室乗務員は、現在、ドイツ国際平和村の現地パートナーとなったキルギスの団体「Together for Health」の代表と知り合いで、ドイツ国際平和村の活動について話をしたのです。そして、パンフレットが私に手渡されました。どのような返事が来るか想像もできませんでしたが、まずはドイツ国際平和村と連絡を取りました。そしてその返事がきて、現在の関係に発展していきました。

【あなたにとって、ドイツ国際平和村との活動はどのような意味を持ちますか?】

ドイツ国際平和村と協力して活動してきた過去3年の間に、多くの支援活動をキルギスで行うことができました。合計25人のケガや病気を抱えた子どもたちが、治療や診断のためにキルギスから渡独し、その中で9人の子どもたちが無事治療を終えることができました。ケガや病気を抱えた子どもたちとの面会や、事務処理など、活動が途切れないよう、継続的に業務を進めてきました。ドイツ国際平和村との活動は、問題なく円滑に進めることができています。ドイツ国際平和村はキルギスではまだそれほど名は知られていません。しかし、ドイツ国際平和村を通して治療を受けた子どもたちやその家族からのフィードバックが、キルギス国内で活動を広めるきっかけになっています。ドイツ国際平和村とともに活動することで、支援を必要としている子どもたちへ援助を届けることができています。

ドイツ国際平和村の活動と関わる以前は、人道的援助や社会福祉とは関わりのない別の仕事をしていました。ドイツ国際平和村によって、初めてこれらのテーマと向き合うようになりました。新しい分野でしたが、業務を無事こなすことができ、また、ドイツ国際平和村の活動を通し、この仕事の重要さを実感するようになりました。大変なこともありますが、子どもたち一人ひとりが治癒して元気に暮らしていることが、私の活動を続けていくモチベーションになりました。

【特に印象に残っている子どもはいますか?】

ドイツでの治療を受けた子どもたち一人ひとりが印象に残っています。その中でも特に覚えている女の子がいます。その子は、母国キルギスで、4回も両脚の手術を受けていました。複雑な症例のため、上手く歩くことができませんでした。ドイツ国際平和村の支援で、ドイツで治療を受け、渡独6か月後には、松葉杖も使わず、自らの脚で階段を下りることができるようになっていたのです。キルギスに戻った彼女は、にこやかに笑顔で歩行し、父親との再会を果たしました。その姿を見た彼女の父親は感動し、涙を流していました。私は普段はミラクルを信じることはあまりないですが、この時は奇跡が起こったことを感じました。もしくは、ドイツ国際平和村こそが、奇跡なのかもしれません。

【将来に何を望みますか?】

一番の望みは、ドイツ国際平和村と今後も活動していくことです。私自身、この活動をやめることすら、想像できません。キルギスには、母国で適切な治療を受けられない子どもたちが多くいます。ドイツ国際平和村の活動は、将来への希望です。だからこそ、今後も活動を続けていかなくてはいけません。私たちの団体は、ヨーロッパでの無償の治療援助を提供しているキルギスで唯一の団体です。官庁でさえも解決できない問題に取り組んでいるのが、ドイツ国際平和村であり、私たちの団体です。キルギスの子どもたちの希望を守るため、今後も活動を続けていきます。

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