アフガニスタンの子どもたちが1年ぶりにドイツへ

ドイツ国際平和村のチャーター便が、5カ国からの子どもたちを乗せてドイツに到着しました!

2月14日(水)夕刻、緊張と安堵が入り混じる中、127人の病気やケガを負った子どもたちがデュッセルドルフ空港に到着しました。ドイツ国際平和村がチャーターした航空機はタジキスタンを出発し、アフガニスタン、ウズベキスタン、ジョージアを経由してドイツに着陸しました。アフガニスタンの子どもたちを援助飛行でドイツに連れて来れたのは、1年ぶりのことです。

到着後、半分以上の子どもたちが、オーバーハウゼン交通社のバスに乗って、ドイツ国際平和村施設に向かいました。その他の子どもたちは、30台を越えるドイツ赤十字社やバイエルン赤十字社の救急車に乗って、空港から直接無償で治療を行ってくれる協力病院へ向かいました。ドイツ国際平和村の代表トーマス・ヤコブスも、子どもたちとともにこのチャーター便にてデュッセルドルフに到着しました。

着陸直後にヤコブスは、「いくつもの国境を越えて、100人を超える子どもたちが無事ドイツに到着し、これから子どもたちがドイツ各地の協力病院で適切な治療を受けられることに安堵している」と言いました。昨年8月の援助飛行では、重い病気やケガを負っていたアフガニスタンの子どもたちを、ドイツに連れて来ることができませんでした。それは、昨年5月に起きたテロの影響で、カブールのドイツ大使館が機能せず、ドイツ入国ビザの発給を受けることができなかったからです。数ヶ月にわたるドイツ外務省との交渉の結果、今回の援助飛行では支援を必要としている子どもたちをドイツへ連れて来ることができました。子どもたちにこのような援助を提供できるのは、各国の現地パートナー団体のスタッフの協力があるからです。今回、アフガニスタンの子どもたちへのビザ発給に関しても、長年ともに活動しているパートナーからの多大なサポートがありました。

しかしながらヤコブスは、子どもたちへの医療援助をとりまく環境や状況が年々困難になっていることを懸念しています。加えて、現地の人々との話をふまえて、アフガニスタンの政治情勢や人々への影響を報告し、「軍隊が駐在することよって、現地の人々の苦しむ時間が長引いています」とまとめました。また、子どもたちを受け入れるドイツ国際平和村は、より多くの病院から協力を得るという課題があります。子どもたちの医療援助には、協力病院による無償での治療が欠かせません。

今回の援助飛行でも、デュッセルドルフ空港、赤十字社のスタッフ、オーバーハウゼン交通社のご協力がありました。この場をお借りして、お礼申し上げます。

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