設立日に平和を願って!
設立50年というのは、ドイツ国際平和村に関わる人々にとってお祝いをする理由にはなりません。
もし祝うとしたら、ドイツ国際平和村という団体の活動が必要とされなくなったときです。現在、紛争の火種は世界中いたるところにあります。また、母国で適切な治療を受けることができず、今この時もドイツでの治療を必要としている子どもたちが存在します。そのような世界状況を踏まえ、祝典ではなく、過去50年を共に思い起こし、これからを見つめる式典を開催します。7月8日(土)、ドイツ国際平和村の施設において13時から、50年の活動の中でかかわってきた方々やベトナムから来ていた「かつてのドイツ国際平和村の子どもたち」、ドイツ国際平和村大使の方々、ドイツオーバーハウゼン市とディンスラーケン市の市長、ドイツ国際平和村の活動に長年協力してくれている協力病院の方々などが、この式典に参加します。この式典では、ドイツ国際平和村のスタッフが作詞・作曲した歌も発表されます。式典に並行して、施設にて生活している子どもたちは、「Kinderwelten(子どもたちの世界)」という施設内の公園にて、様々な遊びを楽しむ予定になっています。
実際の設立日である7月6日(木)には、オーバーハウゼン市のFriedensplatz(平和の広場)にて、人々が集まります。オーバーハウゼン、エッセン、デュイスブルグ、レバークーゼンの学校から、生徒たちが、パズルのピースを持ち寄ります。それぞれのピースが揃うことにより、様々な分野の多くの人々の支援があって、ドイツ国際平和村の活動が可能になっていることを示します。パズルの完成図には、日本のイラストレーター原田みどりさんによるドイツ国際平和村のマスコット「フリーダ」が描かれています。このフリーダは、ドイツ国際平和村が関わっている国々との協力関係を示しています。
写真・イラスト:原田みどりさん
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